ご自身のビジネスは業界でも注目をあびるくらいの画期的な成果をあげながら、さらには、中心道のリーダー的存在として「中心道文武大學」の理事もつとめる小川智之氏。しかし、最初は須田塾長のことが大嫌いだったという。その理由や、それ以後の画期的な変化について語っていただきました。

須田塾長との衝撃の出会い

― 今でこそ、中心道のリーダー的存在の小川さんですが、須田塾長の第一印象は最悪だったとは、信じがたいですが・・・

小川「いや、本当なんですよ。もう最悪!って感じでした。ぼくは学ぶことが好きで、いろんな講習会とか研修に参加していたんですが、懇親会の場などで、よく須田さんを見かけていたんですよ。 その須田さんが嫌で嫌で、、、というのも、いつも懇親会で、人を泣かせるか、怒らせるか、帰らせていたんです。今は、塾長もそんなことしなくなりましたが、いっつも本当のことばかりを目の前に座った人に言っちゃってたんですよ。当時の僕は、そんな須田さんがヒドイ人に見えていたんです」

 

― もう中心道と出会って9年になる最古参の小川さんは、そんな状態から、何があって、今みたいに深く関わるようになられたんですか?

小川「実は、ある時、不幸にも(笑)、懇親会の席で須田さんの隣に座ることになっちゃったんです。すると、おもむろに須田さんがこう言ったんです『小川さん、何を悩んでらっしゃるんですか?』って。それにものすごく驚きました。当時の僕はオープンしたてのカフェの経営に頭を悩ませていたんですが、でも、そんなこと誰にも言ったことなかったし、奥さんでさえ僕が悩んでいたことを知らなかったんですよ。にもかかわらず、一瞬で見抜かれた。これがターニングポイントです」

― そこで、須田塾(現:人間塾)に入門されることになったんですか?

小川「いや、最初はね、今はないけれど、本気塾っていう一泊二日の合宿に参加したんですよ。本気塾では、座学もあるんだけど、夜、真っ暗の中で、ろうそくを一本だけ灯して、須田さんが、次々にフィードバックをしていくっていうコーナーがあったの。そのフィードバックがスゴイスゴイ。本人が何も話していないのに、次から次へとズバズバと当てていく。その様がものすごかった。この人は本物だ!と確信して、須田塾に入ろうって決めたんですよ」

身体を使ったことで起きた変化

― 中心道に通うようになって、どんな変化がありましたか?

小川「中心道で、身体を使うようになって、まず僕自身のいろんな癖に気が付きました。たとえば、当時の僕は、経営も力任せだったし、えいや〜って人を動かしたくなるとかね。あとは、いつもピリピリしてたみたい。

身体使うようになるまでは全然気づかなかった。

だけど、日々、身体をつかって稽古をしていくうちに、どんどん硬さや、力任せが減っていたんですよね。ある頃から、『話しやすくなった』『任せてもらえるようになった』といった声がよく聞こえるようになってきました」

― それが、奇跡の美容室ハーモニーの誕生にもつながっているんでしょうか?

小川「そうですね、その影響は大きいです。ハーモニーのことを少しお話すると、ハーモニーは、もともとは創業メンバーの皆とずっと一緒に働きたいって思って作ったお店なんですね。美容業界って『労働時間が長い、休みが極端に少ない、給料が安い、出産後 正社員として働きにくい、福利厚生が整っていない』そんなことが当たり前だったんです。

出産してママになると、子どもが熱を出したり、夜まで預けられなかったり、美容室って夜も遅いし、土日が稼ぎ時だから、女性にとって長く働きづらい業界なんですよね。

だけど、リガードグループの創業時から一緒にやってきてくれた皆とのご縁を大事にしたい。そこで決めたのが、平日夕方の営業はしない、日曜も休みにする、だったんです。

そもそも、利益は出なくてもいいやって思っていたんですが、ところがところが、ハーモニーが一番利益率が高い店になってしまったんです」

― しかも、2019年には、海老名市から、「女性の活躍推進事業所」に選ばれたんですよね?

小川「本当にお陰様です。この賞は海老名市より平成27年から平成31年の5年間に10社しか選ばれず年間2社しか選ばれないんです。今年は「ハーモニー」と「コカコーラボトラーズ」でした。過去選ばれたのは「イオンリテール海老名店」「ハートフルタクシー」など大手ばかり。推薦し選ぶのは 学識経験者、各種団体からの推薦者15名の男女共同協議会の方達です。

審査項目は

⑴ 女性の積極的活用、管理者への登用

⑵ 仕事と家庭生活との両立支援

⑶ 男女が共に働きやすい職場環境の整備

とけっこう厳しいですし事業内容も全公開です。

ハーモニーにも大勢の方がいらして調査していかれました。ハーモニーが推薦され選ばれたのは、奇跡的な事だし 日頃めっちゃ顔晴ってくれてる。スタッフみんなのおかげです。ありがたいです。そして推薦してくれた商工会議所の方にも感謝です。

恩返しは自分達が更に良くなって美容業界をもっと幸せな業種にしていく事だと思います。」

志とつながることで

― 小川さんはよく「自分ごとで悩むことがなくなった」っておっしゃいますよね? それはどうしてですか?

小川「中心道で、身体を整えていくと、自然と『何を大切にしたいのか?』がハッキリと見えてくるんですよね。そして武士道塾で、日本の歴史をちゃんと振り返って、この国が、どういう国だったのか? 先人が何を遺してくれたのか? そんな想いとつながっていくと、目の前の問題とかに悩んでいる自分が、いつの間にか消し飛んでいたんですよね。

もちろん、それは須田塾長自身が、自分事を完全になくして、日本人の誇りを取り戻すために本気で、真剣にやられている姿からも、ものすごい影響を受けています。

子どもたちの世代に、日本の明るい未来を遺したい。そんな想いを共有している同志と一緒に稽古しているうちに、それまで悩んでいたことがドンドン勝手に解決されていったっていう感覚です」

― 小川さんのこれからの活動についてお話いただけますか?

小川「お陰様で、グループ全体が人材も定着して、お客様にも恵まれ、今、経営を次の世代にゆずれるように事業承継の準備を着々と進めています。2020年には中心道文武大學が発足しますが、その時には、熱海に拠点を移して、同志のみんなと文武両道教育を、日本に遺していくために中心道文武大學に集中していきます」

小川さん、インタビューにご協力頂き、ありがとうございました。

 

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